第190回コミュニケーション・プラザ開催
(平成24年1月27日(金))
●第190回 コミュニケーション・プラザ(CP)
日時 | 平成24年1月27日(金) 13:30~17:00 |
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場所 | 財団法人 住宅産業研修財団 会議室 (TEL 03-3504-6601) 東京都港区虎ノ門1-1-21 新虎ノ門実業会館2F |
企画 | 財務省アドバイザリーグループ |
司会 | 財務省主計局農林水産第1係主査 河口 健児 |
「畳の上で暮らす -和室のある住まいを見直す-」
我が国の住宅には、畳を敷き詰め、障子や襖などの建具を備え、柱が見える真壁づくりにした「和室」があります。和室において中心的な役割を果たす「畳」は、イグサという自然素材で作られており、弾力性、断熱性、吸湿性、吸音性に優れ、素足で歩いてもベタつかない高温多湿の我が国の気候に合った伝統的な床材です。
また、「和室」は、机や座布団、寝具などの出し入れによって、書斎や居間、寝室といった日常空間から、来客をもてなす会食や来客の宿泊に使う客間、先祖を祭る仏間としての利用まで、多目的に使える便利さを有しています。
「畳のある和室」は、我が国の伝統的な住宅には欠かせないものですが、戦後、洋風化が進む中で、和室中心から洋室中心の間取りへと変化しています。それでも、すべての部屋が洋室という住宅はわずかで、大都市や寒冷地にあっても、一部屋は和室を備えているのが一般的です。
洋風化が進む住宅の中にあって、唯一残された伝統的な「ハレ」の空間として、また、必ずしも伝統に捕らわれない多目的空間として、和室は機能しています。洋風住宅においても、和室は伝統的な日本情緒が感じられる身近な空間ですが、最近では、日常の使い勝手を重視した現代風の和室づくりも行われています。
今回のコミュニケーション・プラザでは、「畳の上で暮らす」ことについて、住まい手の立場に立って、和室のある住まいづくりを実践されている方々、研究活動などを通じてその普及に貢献されている方々からご講演をいただき、今後の方向性等について意見交換を行いたいと思います。
1. 司会挨拶 | 13:30~13:35 |
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2.「歴史的建築物から考える持続可能性」 後藤 治 氏 (工学院大学 建築学部 建築デザイン学科 教授) |
13:35~14:20 |
3.「震災によって再認識された畳の生活」 増田 勇 氏 (全日本畳事業協同組合 理事長、有限会社増田畳店 代表取締役) |
14:20~15:05 |
~ コーヒーブレーク ~ | 15:05~15:20 |
4.「畳と精神性」 降幡 廣信 氏(降幡建築設計事務所 代表) |
15:20~16:05 |
5.「感性を育てる京町家の空間」 佐野 春仁 氏 (学校法人 京都建築学園 京都建築専門学校 教務主任) |
16:05~16:50 |
6.質疑応答 | 16:50~17:00 |
コミュニケーション・プラザ(CP)は、原則会員制となっておりますが、
会員以外の方でも1回 5,000円/名(レジメ・懇親会の費用を含む)で、ご参加いただけます。
(尚、会員以外の聴講は原則一回限りとさせていただきます。)
●開催記録一覧
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